委員長あいさつ

アイシンに集う仲間が幸せを実感できる未来をめざして

明けましておめでとうございます。旧年中は、たいへんお世話になりました。
新しい年を、新たな想いと決意でお迎えのことと思います。
本年も、労働組合に対しまして、ご理解とご協力をいただきますようよろしくお願い申し上げます。

昨年10月に施行された第48回衆議院議員選挙では、公示が迫る中で新たな政党が立ち上がるなど大変難しい情勢の中で、自動車産業の代表の「古本 伸一郎」さんや、「大西 健介」さんを初めとする多くの推薦候補者を国政の場に送り出すことが出来ました。
これもひとえに、組合員とその家族の皆さんが政策制度の重要性を自分事として捉え、投票という行動に繋げていただけたからこその結果であると思います。職場役員をはじめ、全ての関係者に改めてお礼を申し上げます。
今後も、私たちが望む政策の実現に向け、上部団体や各級議員との更なる連携を図りながら政策・制度の取り組みを進めてまいりますので、引き続きのご理解・ご協力をお願いいたします。

日本経済に目を向けてみますと、物価上昇や有効求人倍率が高い水準を維持するなど、緩やかな回復基調が続いている一方で、米国のトランプ新政権による保護主義的な政策の発言や、北朝鮮のミサイル実験の脅威など、日本経済にも大きな影響を与える出来事が多い1年でもありました。
また、日本社会の環境では、少子高齢化や労働力人口の減少、更には、育児・介護と仕事の両立に対する懸念、所得格差の拡大など、国が抱える固有の課題が山積していることも忘れてはなりません。
自動車産業においても、自動運転・IoT・AIの進展に伴う異業種の自動車産業への参入や、内燃機関からEV・FCVへの転換に伴う事業構造の変化など、「100年に一度の大転換期」を迎えており、その変化のスピードが格段に増しています。
アイシングループは、持続的な競争力の強化に向けて、事業再編やバーチャルカンパニー制を発足するなど、アイシン6社だけでなくグループ各社との連携を強化する施策が展開されています。

こうした環境を、組合員一人ひとりが正しく認識するとともに、お互いを認め励まし合い、それぞれの力を最大限発揮することのできる職場をつくりあげることが重要だと思います。労働組合としては、伝えたい事が伝えられる風通しの良い職場づくりを目指し、各研修会やトーク活動を通じて職場の意見をタイムリーに吸い上げながら、会社へのカウンターパート機能をより強化していきたいと考えます。
それでは、年頭にあたって、本年の活動を進めていく上で大切にすべき点について、お話しをさせていただきます。

「安全で安心して働くことができる職場づくりに向けて」
総労働時間低減に向けた取り組みが浸透しつつありますが、全ての職場の高負荷は解消できていない状況にあります。その中でも、各職場の特色に合わせた活動を実践し、改善に繋げていただいている事に感謝申し上げます。
しかし、残念ながら職場の災害という観点では高止まりの状況であり、中には、重大災害に繋がり兼ねないSTOP6災害も発生しています。この危機的とも言える状況は、1日でも早く改善しなければならないと考えています。
日頃の不安や負担の声に対して耳を傾けその対策が打たれているか、起こった災害に対して適切な対策が打たれているか、守れるルールとなっているかなど、安全な職場づくりに向けて、様々な活動を推し進めていきます。災害を「出さない」、「出させない」という強い意識を持って、不安全行為に対しても注意し合える職場環境を組合員の皆さんと一緒になって築いていきたいと思います。

また、海外では労働争議が発生したことにより、多くの組合員の皆さんに慣れない生活環境の中で、長期間に渡り海外での支援活動に尽力していただいています。
海外拠点の良好な労使関係に向けた取り組みを加速させるためにも、赴任者の労働事情の吸い上げや、現地労働組合との連携を強化しながら、海外でも安心・安全に働くことのできる環境を実現していきたいと思います。

「ゆとり・豊かさが実感できる職場環境づくりに向けて」
雇用競争が激化し、各企業の採用活動も厳しい状況にある中で、職場では限られた人員で様々な会社施策に対応しています。こうした環境の中で気を付けなければならないのは、品質問題などを起因とした長時間労働の発生です。
昨今、長時間労働による過労死が認定されメディアでも数多く取り上げられており、長時間労働が社会的に問題視され、政府も残業時間の上限規制を含めた働き方改革に着手しています。労働時間は、私たちの生活や健康に大きな影響を与えるものであるとの認識の下で、高止まりしているアイシングループの労働時間実態を改善していくことは急務であると考えています。

2017年度は、適正な時間管理を大前提に、社内管理時間の引き下げに着手しました。数字的取り組みとならないように、組合員一人ひとりが効率よく質の高い働き方を目指し意識を変革していくことが重要です。
労働組合としては、高負荷職場の改善や個人に頼った働き方の解消、そして年休取得促進の活動を軸としながら、意識の変化がもたらす効果にも着目し総労働時間の低減に繋げていきたいと考えています。
また、アイシン6社の連携が加速する中で、働く場所や環境の変化が予測されることから、各社労使で決めてきた制度や手当などを見直す必要性が高まっています。労働組合としては、その制度や手当が設定された背景など確認するとともに、公平・公正の観点を大切にしながら取り組んでいきます。

最後となりますが、本年も、安全と健康に十分ご留意され、組合員とご家族の皆様また、アイシンに集う全ての仲間にとってすばらしい1年となりますことを心よりお祈り申し上げます。

執行委員長 神谷 孝雄 2018年1月吉日